詳細情報
あいおいニッセイ同和損保所蔵災害資料を翻刻するプロジェクトです。京都文化博物館での「伝える-災害の記憶展」での出品資料を中心に翻刻します。
## 伝える―災害の記憶展 あいおいニッセイ同和損保所蔵災害資料
### 開催趣旨
あいおいニッセイ同和損保所蔵災害資料(旧 同和火災コレクション)は大正後期から戦前期にかけ、同和火災海上保険の廣瀬鉞太郎氏が収集した1400点あまりの資料群です。資料はおおよそ18世紀から20世紀初頭に全国各地で発生したさまざまな災害(地震、火災、台風、落雷、津波、噴火、伝染病など)を網羅し、震災・交通の資料を主としています。中には当時の被災状況を生々しく絵入りで伝えたもの、行政文書、被災範囲を示す古地図なども多く含まれ、災害の恐ろしさを伝えています。
それだけでなく、復興の様子を記した資料、さらには災害を擬人化してしまおうとする前向きな動きを見られることは、資料群の大きな特徴と言ってよいでしょう。人々の揺れ動く感情、それを乗り越えて後世に被害を伝えてゆこうとする動きは、災害の続く現代を生きる私たちと、驚くほど重なって見えてきます。
東日本大震災から10年目を迎える今年、これまで社内での限定的な公開にとどまってきた本コレクションを、初公開することとなりました。災害の今までとこれからを見つめ直すひとつのきっかけとしていただきたく、コレクションから約150点をご紹介します。
### 会期
2021年3月20日(土)〜5月16日(日)