詳細情報
いまから300年ほど前、貝原益軒によって書かれた『養生訓』がベストセラーとなり、日本中に養生ブームを巻き起こしたことは今日でもよく知られています。
しかし、江戸時代の人々の健康への関心は、けして益軒の『養生訓』だけに支えられていたわけではありません。
江戸の市民の生活の中には、医師によって書かれた養生書や家庭医学書、業者が発信する医薬品の情報があふれ、そこから得られる医学の知識を背景に、さまざまな文化芸能の中で病や医療がユーモアたっぷりに描かれました。
本プロジェクトは、医学の専門家のための書物ではなく、一般の家庭で読まれ、実践し、楽しむための医学資料をあつめたコレクションを公開します。
当時の人たちにとっての健康とはどんなものだったのか、心と体の働きをどんなふうに捉えていたのか、健康や長寿のためにどんな工夫をしていたのか、どんな病気に悩み、どんな医療を受けていたのか……
翻刻を通して、江戸の人々の暮らしに根づいた医療と養生のようすを覗いてみてください。
## 翻刻!江戸の医療と養生Twitter
本プロジェクトに関連する情報を発信しています。ぜひご覧ください。
https://twitter.com/iryotoyojo
##AIくずし字認識アプリ「みを」と連携しました
2022年5月12日より、翻刻!江戸の医療と養生プロジェクトでAIくずし字認識アプリ「みを」が生成した翻刻文を利用できるようになりました。翻刻画面の「OCR」タブをご覧ください。
####みを(miwo):AIくずし字認識アプリ
http://codh.rois.ac.jp/miwo/
##関連プロジェクト
####疫病関連資料を翻刻!
近世医学資料の中でも疫病に関する資料を集めたプロジェクトです。
https://honkoku.org/app/#/projects/epidemic/info
####翻刻!いきもの図鑑
本草学資料を含む様々な〈いきもの図鑑〉を翻刻するプロジェクトです。
https://honkoku.org/app/#/projects/zukan/info
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## 使用上のご注意
本プロジェクトで紹介している史料の内容は、当時の医学にもとづくもので、現在においては人体に有害とされる情報が含まれている場合があることをご了解ください。また、疾病の治療や予防に対し、必ずしも有効ではない方法が記載されている場合があります。史料の内容を健康管理の参考とする場合には、かかりつけの医師などにご相談の上で実践してください。
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サムネイル画像出典
http://collections.mfa.org/objects/471963