翻刻
其上《ルビ:陰陽道|ヲンヤウダウ》に《ルビ:招魂続魄|セウコンゾクハクノ》法とて《ルビ:抜|ヌケ》
出たる《ルビ:魂|タマシイ》を《ルビ:呼返|ヨヒカヘ》す法あり或は歌(ウタ)を
誦(ジユ)して魂(タマシイ)を止(ト)むる事あり《割書:拾芥抄(シウカイセウ)二|人魂ノ》
《割書:飛(トフ)時|唱(トナウ)|歌アリ》〇《割書:魂(タマ)ハミツ主ハ誰トモシラネトモ||結(ムスヒ)トメツヽ下襲(シタカヒ)ノツマ》夫|魂(コン)は
天に帰(キ)し魄(ハク)は地に帰して形を見る
事あり是|丙丁(ヘイテイ)の君火(クンクワ)《割書:心小腸(シンセウテウ)||離(リ)火也》《ルビ:命門|メイモン》
の相火(シヤウクワ)《割書:坎中(カンチウ)ノ|火ナリ》其|生気(セイキ)の散(サン)して尽(ツクル)
時飛事あり是を人魂の火といふなり
又火の《ルビ:飛|トブ》と《ルビ:飛|トバ》ざるとあり是は其《ルビ:死|シ》する人の
《ルビ:気質|キシツ》の《ルビ:強弱|キヤウシヤク》に《ルビ:依|ヨル》也又人《ルビ:魂|タマ》の《ルビ:落|ヲチ》たる所に
《ルビ:炭|スミ》のことく成物ありといふは其気の《ルビ:積|ツモリ》たる也
《ルビ:譬|タトヘ》は《ルビ:煙|ケムリ》は気のみにして《ルビ:形|カタチ》なしといへとも積
《ルビ:聚|アツマル》時は《ルビ:煤|スヽ》と成って形有がことし凡人の生
気の一所に《ルビ:凝|コル》所には必物出ると見へたり
《ルビ:酉陽雑俎|ユウヤウザツソ》に《ルビ:縊死|クビクヽリシ》たる人の下に物あり
《ルビ:麩炭|フスミ》のことし是を《ルビ:堀|ホリ》てとらされは《ルビ:再|フタヽヒ》