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翻刻
明治二十五年三月廿六日逓信省認可 明治廿二年二月十日初号発兌
【右頁上段】
《割書:王右|軍》館本十七帖 全一冊
王右軍の館本十七帖は三緘堂の旧蔵に係る鐫榻極精点画捺揮毫
も遺憾なし加るに巌谷修先生の親切なる釈文をも添えたれば墨
池中の至賓と謂ふべし
顔真卿放生池帖 全二冊
東坡曰書は顔魯公に極まると正学曰正にして拘らす荘にして険
ならす法度の中に従容し閑雅自得の趣ありと真卿の書は此二評
を見て知るべし殊に其放生池帖の如きは尤も秀抜なるものにし
て鋒穎の雄健優に神に通す書家の秘蔵すべき良書帖なり
褚遂良孟法師碑 全一冊
遥台青璅々春林嬋娟たる美女羅綺に勝へすとは昔賢褚遂良の書
を評したるの語なり此碑は貞観十六年に書せるものにして仏龕
聖教の間に在り遂良の書を学ふもの此帖を以て第一の標的と為
して可なり
菅原白龍書
草書千字文 全一冊
世白龍山人の画に巧なるを知て其書に妙なるを知らす山人は極
めて草書に巧にして運筆縦横溌墨の妙龍天門に跳り虎鳳闕に臥
すの慨あり此帖を繙かは其れ必す山人の真価を知らむ
神田区通新石町三番地
発行所 東陽堂
【右頁下段】
横須賀鎮守府御編纂
横須賀造船史 《割書:巻之一|全一冊》 《割書:正価金壱円|郵税金十二銭》
本書は元治元年十一月製鉄所創業以来の重要なる経歴事
蹟沿革等を微細に叙述したる洋装図入の美本なり今や海
雲の形成益多端ならむとするの際苟も航海造船軍艦操練
等に志あるの士は宜しく繙くべきの良書なり且つ我邦古
来の船舶に関する図画を蒐集して其要を摘み其萃を抜き
之を一部の書冊として本史の附録となすを以て其故を温
ね新を知るに於て大に便益を得んとす乞速に一本を購ふ
て之を座右に備へんことを
《割書:風俗画報|臨時増刊》征清図絵 全編
第一編《割書:廿七年九月|廿五日発行》 第五編《割書:廿八年一月|廿五日発行》第九編《割書:仝 五月|廿五日発行》
第二編《割書:仝 十月|廿八日発行》 第六編《割書:仝 二月|廿五日発行》第十編《割書:仝 六月|廿五日発行》
第三編《割書:仝 十一月|廿八日発行》 第七編《割書:仝三月|十日発行》
第四編《割書:仝 十二月|廿日発行》 第八編《割書:仝 四月|十五日発行》
征清の一挙は帝国の歴史に特筆大書すへき空前の一盛
事なり本堂即ち此の一大事実を天下後世に伝へ以て国
恩の万一に酬へんと欲し曩に風俗画報を臨時増刊とし
て日清戦争図絵を発行するや非常なる喝采を博し毎号
数万部に至れり第五編よりは更に征清図絵と改題し挿
画記事とも一層の注意を加へしかは江湖の賞賛妨害に
達し既刊の分は数片を重ぬるに至れり今や征清の結果
帝国の大勝利に帰し東洋の天地また妖雲を留めざれば
本編もまた従つて完結を告ぐるに至れり若し夫れ之れ
を初編より読下せば征清の起因経過脈絡は眼前に髣髴
たるへく猶府下有名なる画伯の筆に成れる図画十数葉
を本堂特得の石版に附して毎号挿入したれば読者は坐
らに戦場に立の想ひあるへし
初編より取揃へ御註文に応す
松谷
風俗画報
臨時増刊 洪水地震 被害録
第百二十四号
明治廿九年 十月七日
東陽堂発行
本所区役所
東京
牛の御前
境内に於て
水難者に
焚出しを
する図
東京府