翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

信有奇怪會 - 翻刻

信有奇怪會 - ページ 3

ページ: 3

翻刻

/化物(ばけもの)の/交(まじは)り。/頼(たのみ)ある/中(なか)の/酒宴(しゆゑん)の/席(せき)。人を 見越(みこ)しは/座頭株(ざがしらかぶ)。/猫股(ねこまた)が/三弦(さみせん)かじれば。 面白(おもしろ)/狸(たぬき)の/腹鼓(はらつづみ)。/産女(うぶめ)/百(ひやく)まで/踊(おどり)わすれず。 更行(ふけゆく)まゝにろくろ/首(くび)の/長咄(ながばなし)も。/幽霊(ゆうれい)らうそくの 建消(たちぎへ)となり。/欠(あくび)の口は/耳(みみ)まで/裂(さけ)。/油嘗(あぶらなめ)の 禿(かぶろ)が/舌打(したうち)して。/行燈(あんどう)を/吹消(ふきけせ)せば。まつくら 闇(やみ)から/曳出(ひきだ)した/丑満比(うしみつごろ)の/淋(さみ)しきに《割書:ソリヤ|》/出(で)た 《割書:ヤレ|》出た。/何(なに)が出た/大禁物(だいきんもつ)の/金平(きんひら)か。くはばら〳〵 ゆるせ〳〵  十偏舎一九叙