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地震奇談録
○小石川富坂町高七百石役西丸御留守居堀美濃守所用有て一族
戸崎町松平内記殿方へ参り用事済て帰路右地震成故美濃守
駕籠の中ゟ声を懸安全の地へ急くへしと云に陸尺共心得て
急んとすれ共動揺強くして駈る事能はず其間ニ柳町常州屋
と云質屋の家土蔵共一時ニ崩倒れ美濃守駕は微塵ニ潰れ
主従共十八人即死内僅五人助命して屋敷へ馳帰りしとなん《割書:柳町屋敷迄|道一町余也》
○又火事場見廻り役高五千石屋敷小石川御門外土井主計殿方ニ其夜
来客有亥刻ニ及ひ退散後当主小便に行んとする又家士
侍女は酒器を片付んと立廻り居る内一時に震動して屋敷