翻刻
御家中町方山の如く頂戴二出申候油断なく暮ゟ朝迄寄合
かたまり口て居申候町方ハ潰漸出候事故店ハ不及申土蔵迄皆焼
失からだ斗出候事故打身くしき平人は無之候間調物等成
兼草履無之米味噌漸堀出し落しみそかゆ斗縁の欠た
る皿并柄杓のあたまにて給申候中々膳椀迄堀出し候事ハ
出来不申候のきの箸二水計呑居申候御家中二而も死人の
入物無之こハれ葛籠桶箱の類尋是へ入ㇾ寺へ送り
申候只今御恐中と申事も無之泥たらけの差物二て修
復致拙者ハ大小なし帯なし木脇差一本手拭二而帯を〆
髪月代致候事出来不申手前二は実二恐をなし申候廿五日
ゟ昼夜まで地震潰かゝり之家追々潰申候只今ハ昼夜二而十
度位二相成申候取込心は乱ㇾ手紙も漸認前後致し申候
先荒増申遣候以上
四月三日 両人
修哲方