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【右丁】
くさぞうしのさくしや十返舎一九
あるときよしはらよりのかへり
がけにあさくさのかやてうを
よふけてとふりけるに
あかはのうちよりなにか
ちいさな人が出たり
はいつたりするをみれば
なかにゐぎやうのすがた
あり人かとみれは
ひとにあらずみな
子どもしゆのもち
あそひなりなかにも
はりこのだるまがいふには
なんでもこんやの
よりあいはいつち
おいらがかり
あいのことだから
みなたのみ
ますとの
いゝぶん一九
これをちら
ときゝて
こいつはおもし
ろいとかのてやいの
あとからついてゆき
みればあるみせへ
みな〳〵あつまり
さうだんするをきけば
みな〳〵くちを
そろへていふわれ〳〵
としごろ子ともしゆの
《場所:右下》【獅子】
コレげら〳〵おつと
しづかにさつせへ
やかましくて
そうだんが
わからぬ
《場所:左上》【馬】
どなたも
御めんなせへ
ぶしつけながら
たいこが
うちたく
なつて
きた
《場所:左下》【はりこのだるま】
なんぼはりこ
でもこのなか
ではおいらが
あかいもの
かしらだ
【左丁】
てうあいにあづかりながら
これまでついにこのおんを
ほうじたることなし
たゞなげかはしきはほう
そうなり
たま〳〵
こどもしゆの
ほうそう
にわれ〳〵
ひとかたならず
てうほうせら
るゝといへども
もしほうさうに
けがあるときは
われ〳〵あて
にのことつてなみだの
たまととなり
おやたちの
なげきをみるも
きのどくなり
なにとぞこのくち
せけんいつとう
にほうさう
かろくすむ
よふにしたいとの
そうだんだるま
みゝづくなどはもち
まへゆへあたまを
わりてくふうする
《場所:下》
だい一
このさうし
のさくしや
めがもふ
三十こへて
まだほう
そうまへだとさ
今したらば
大わらひ
だ【の】ふ
あの
つ【ち】へ
あかい
づきん
をかぶ
せて
なか
田やへ
つれて
いき
てへ
もん
だ