翻刻
かのくにのなをばとうじやうこくと申に
一人の御かどまし〳〵き御なをばとうせん
わうとぞ申けるさいふくわうと申て四ほう
のゆかにはめなうのいしをしきにはには
こがねのまさごをまきたまふかゝるたか
らのうちに三ぜんにんのきさきに
すぎたる御たからならまんごくをも御こ
ころにまかせてあれば七ちやうつゞきたる
三ぜんの大りをつくりてきさきを壱人
づゝすへたまふ一夜づゝぎやうがうならせた
まへば三月ちうじゆんのころなんでんに
いでさせたまひて四ほうをえいらんあれば
しやくせんだんのきのうへにこがらといふ
とりすをかけて七十五日にわかれぬ
ればおなじつぱさをならべていづれが
おやこともしらざるつばさだにもこをば
大じにおもふぞやまる大こくのわうとし
て三ぜん人まできさきをもちたて
まつりたれどもわうじ一人もなき事
くわこのをこなひもくらゐもむやくとて仏神(ぶつじん)に