翻刻
【右丁】
同
舶来の
実の図
【左丁】
橄欖(かんらん) 橄棪(かんゑん)《割書:通|雅》 味諫(みかん)《割書:同|上》 感攬(かんらん)#1《割書:典籍|便覧》
嶺南(れいなん)暖地(たんち)に栽(うゆ)るよし喬木(きやうほく)となる其実渡る物 塩蔵(しほつけ)蜜漬(みつつけ)になす
ものあり生乾(せいかん)なしたるもの稀(まれ)に持渡(もちわた)ることあり肉は外にありて胡桃(ことう)の
如(こと)し尖りありて長く核(かく)も又 胡桃(ことう)に似(に)て長(なか)く大さ柯子(しいのみ)の如(こと)く両頭 尖(とが)
れり中に細長の仁 三箇(みつ)あり生乾(せいかん)の新(あらた)なるを植(うゆ)れは生す嫩葉(わかば)三
尖(とがり)ありて対生(たいせい)し長(てう)するに従て一葉互生す其葉 冬青(とうせい)に似て長(なが)し
大樹となるときは一茎に八九葉対生し胡桃(ことう)の葉の如くこれ全葉なり
嫩芽紅色を帯ふ寒を恐るの【ゆヵ】へ#2冬(ふゆ)は窯(むろ)#3中に納(おさ)むへし大樹は長崎
崇福寺及ひ薩州には多く実を結(むす)ふものあり花五弁白色女
負花に似て欑族(さんそく)すこのみよく毒を解(げ)し骨鮫を治すこの実
製し舶来するものを青果膏と云