翻刻
【右丁】
此物(このもの)文化(ふんくは)年中(ねんちう)琉球(りうきう)より始(はしめ)て種(たね)渡(わた)る藤蔓(つる)なり葉(は)は合歓(かうくわん)に似(に)
て小(ちいさ)く夏月(なつ)花(はな)あり又合歓に似て一房(いちほう)なり大さ四五分黄色にして
円(まる)き毬(きう)をなし香気(かうき)あり後(のち)二三寸の莢(さや)を結(むす)ふ此物より採(と)り
たる脂液(やに)アラビヤコムなり集解蘇頌説ところに相似たり
此物尤も寒を恐(おそ)るゆへ冬月窑中に蔵すへし
毗梨勒(ひりろく) メイロパラヌス《割書:羅|甸》の一種
物印忙 訶梨勒(かりろく)の類の内に載る図葉はなきの如く互生(こせい)
し実は葉の間に互(たかい)に着(つく)柯(しい)の実に似て竪(たて)に稜あり外皮
淡黒色斑紋あり
【左丁 文字無】