翻刻
【右丁】
同
幹(みき)
【左丁】
元漢種也又 琉球(りうきう)にも産す享保年中 西土(せいと)の種八丈 島(しま)へ栽させら
れ今大樹となる一幹(いつかん)直立(ちよくりつ)し枝(ゑた)なく棕櫚(しゆろ)の如(こと)く葉(は)もまた棕櫚(しゆろ)に
似たり形魚の鰭(ひれ)の如く左右に附く大なる葉は一葉を一人にて負(おふ)へし
葉の間に穂(ほ)をなして実を結(むす)ふ形 棕櫚(しゆろ)に似たり地に下(くた)して能(よく)く#1
生す樹皮の毛棕櫚より太(ふと)く淡黒色也此毛を以て刷毛(はけ)に作
るこれをつぐはけと云又大船の頭(かしら)へ附(つ)け或は船の縄(つな)となす