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翻刻
《割書:河内|摂津》大水のうわさ
是明治十八年六月上旬
より雨ふり続き十八日ニ至
りて大水に及へり就中|枚(ひら)
方(かた)へんの村〻は家を流し牛
馬をうしない田畑は勿論老
若男女のうろたへ大方ならず
尚十九日廿日頃ゟは府知事
はじめ警察(けいさつ)土木|課(くわ)のかた〳〵は
芒鞋(はらじ)ばきにて予防(よばう)せられし
とかや誠ニ明治改元より今日
に至りて未曾有(むそう)の大洪水(おほみつ)と云ふべし
尚委敷は次篇をまち
給へ
其外西成郡部内中国|街道(かいどう)筋は下|三番(さんば)村
より北野村にかけ出水(でみつ)山城伏見は十五日夜
よりの大雨にて宇治川満水市中の外|往来(おうらい)止ル
桂川(かつらかわ)強水(大みづ)にて久世ばし流失(ながれる)往来は船渡(ふなわたし)で
通行す乙訓(おとくに)郡西の郷一円も同断尚又
救助(おすく)として夫〻ゟの尽力(こゝろざし)は白米壱石八斗醤
油五挺金二円仝十円酒壱挺にや一〻名
氏不記追て詳載すべし
明治六年 六月 御届 京都府下京区第廿二組宮垣町九十七番地《割書:編輯兼|出板人》黒田一知
仝 年 仝月廿三日出版
大坂売捌人藤下茂三郎
【左上部】
流(りう)
失(しつ)
伊加賀村
人家
三十四戸
土蔵
十七ヶ所
納屋
廿五ヶ所
寺ゐん
一ヶ所
人家
半流 五戸
三異村【三井村】
人家
十戸
〃
六戸
土蔵五ヶ所
納屋十五ヶ所
【地図中】
泥町 〇戸長役場 〇警察仮出張所 〇土木課出張所 《箱:交野郡》 切口凡北間アマリ 山川ツゝミ 伊加賀村本村流レ残リ六軒
京街道 流レヤ 伊加賀村不残流ル
郡役所 《箱:枚方》 切トマリ
カキヤ 〇大坂府出張所 切所凡百間余 切トマリ 救助小家
《箱:番田村》
よど川 川南ハ不残大水 《箱:茨田郡》
川北ハ水災ナシト雖トモ人家残ラス
庭サキマテ入水シタリトノウワサ也
《箱:守口》 《箱:若江郡》
《箱:東成郡》
《箱:大長寺》 アミジマ
長柄 造幣局 此ハシ中央五六間オチル 御城
なかつ川