翻刻
《箱:二十》幸橋外愛宕下通り久保丁新シ橋
外切通し増上寺御成門辺諸所崩るゝ所相見
申候芝口は露月帳町辺迄塩留仙台様御上
屋敷辺迄ゆるやかにて柴井町壱丁やける
これより上大門辺迄地震ちょく三嶋町神
明町浜手御屋敷共不残崩れたる所多し
浜松丁ゟ上中門前片門前金杉本芝田町
三田聖坂小山辺少しツゝ当て候所相見へ候へ共
格別之事無之赤羽辺有馬様大崩れ
水天宮恙なし聖坂ゟ伊皿子台崩多し
高輪台町損じ多く白銀二本榎御殿山は
格別之事なく高輪通りいたみ少なく
薩洲矦御物見一ヶ所崩る品川宿少しいた
む伊和屋と申旅籠屋一軒潰れ其外橋
向潰多し
《箱:廿一》日本橋ゟ南は東西中通り呉服橋川岸
新場河岸通り中橋辺格別のことなく本伝馬
町ゟ崩多く同所弐丁目ゟ京橋際迄やける
西は南鍛冶町南大工町五郎兵衛丁やける畳丁は
火の中にてのこる所少しあり大根川岸までやける
東は具足町柳丁因幡丁鈴木町常盤丁松川丁
片かはやけ炭丁竹かしにて焼とまる又京橋向は弓丁
辺所々損し多し銀坐三十間堀は崩少なし木
挽丁築地もそんじ少なし数寄屋橋通山下通り