翻刻
【右丁】
奇品家雅見巻之上
永島先生は東都四谷に住して享保の頃の人也天資花木を好み奇 品を
愛す其始花壇植木とて区を別地に種しを後器に栽て壺木と呼先生
始し尾陽瀬戸の陶工に命して盆を制せしむ是を縁付と唱白鍔黒鍔
鉢是なり其弁利今に於て専用る所なり此頃より奇品大に行て好人党?を
結相唱和して是を玩其巨■として世人永島先生と推崇今栄永島連
是也珍品を玩事実に先生を中興の祖とす集る盆栽千を以算自
【左丁】
培養灌園に他事を慶して老将至をしゝを或詰曰先生彼兼好の徒然草【徒然草154段のことか】
を■ずや先生笑答資朝卿の雨舎して棄給ひしは今我徒の玩奇品
には非