翻刻
【見開き 挿図】
【右丁】
紫参(しじん) はるとらのを
諸國 深山(みやま)に生す二月葉に
先(さきだ)つて花 穂(ほ)を生し形 蓼(たての)
花に似(に)て白色葉は虎挾(いたどう)に
似て軟(やわらか)く背(うしろ)紫色なり
根(ね)連珠(れんじゆ)をなし一年一 塊(くわい)を
生す外皮(そとかは)赤褐色(あかうくみ)肉(にく)淡(うす)
紅(あか)色これ蘇頌(そしやう)の説(せつ)に亦(また)
有(ゆう)_下似(ていに)_二羊蹄(にたるもの)_一者(あり)_上と云これなり
【左丁】
一種 くわんゆきふで
日光 足尾(あしを)九藏(くさう)
峠(とうけ)に産(さん)するはる
とらのをなり葉は
はるとらのをと同し
茎(くき)長く葉は茎を
抱(いたい)て三四葉互(たかい)生す花の時 遅(おそ)し根は
連珠(れんじゆ)をなす花色ははるとらのをと
同し