翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻13-15 - 翻刻

本草図譜. 巻13-15 - ページ 39

ページ: 39

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【見開き 挿図】 【右丁】 花(くは)の物(もの)播州(はんしう)にあり一種 紫(むらさき)白(しろ)相雜(あいまし)り開(ひら)く物(もの)あり 寛政(くはんせい)癸丑(きちうの)年(とし)唐種(からたねの)夏(か) 枯草(こさう)の實(み)を持渡(もちわた)り此(これ) を栽(うへ)て生(せう)す即(すなは)ちうつぼ くさなりといふ又 近頃(ちかころ)朝(てう) 鮮(せん)種(たね)の夏枯草(かこさう)あり和(わ) 産(さん)うつぼくきと同(おな)し但(たゝ) 花(はな)淡紫色(うすむらさきいろ)にて毛茸(け) あり紹興(せうこう)備急(ひきう)本草(ほんさう) に圖(つ)する處(ところ)の滁州(しよしう)夏(か) 枯草(こさう)是(これ)なり𦾔(きう)説(せつ)に しうにひとへといふ草(くさ)を 充(あ)つ救荒(きうくはう)本草(ほんさう)の圖(つ) には似(に)たれとも夏枯草(かこさう) の類(るい)に非(あら)す     白花の物     朝鮮種 【左丁】 劉寄奴草(りうきとさう)   秋(あき)のきりんさう  江戸(ゑと)にてはあはだつさうと云(いふ)山野(さんや)に多(おほ)し春(はる)宿根(ふるね)より  生(せう)す紫菀(しをんの)葉(は)に似(に)て小(ちいさ)く淡黄緑色(うすみとりいろ)圓(まるき)茎(くき)互生(こせい)秋月(あき)  茎(くきの)高(たか)さ二三尺 梢(こすへ)に枝(ゑた)を分(わか)ち穂(ほ)をなす菊花(きくくは)に似(にて)短(みしか)  く小(ちいさく)黄色(きいろ)なり後(のち)白茹(はくしよ)となる味(あしはひ)辢(らつ)艾香(かいかう)あり金瘡(きりきす)に  用(もちひ)て効(こう)あり此物(このもの)備急(ひきう)本草(ほんさう)圖(つ)する處(ところ)の除州(しよしう)劉寄(りうき)  奴(と)の形(かたち)に合(かつ)す又 蘓恭(そけう)蘓頌(そせう)説(とく)ところ皆(みな)是(これ)なり