翻刻
仰出され書 羽倉の上書
たちきえのしたものは
神風の咄 山鹿の説 生皮犬の沙汰 焼打咄
倭寇願解軍黒船 利根川の瀑道
期のないものは
彼から開く兵端 防禦の全備
一本ニ
期の知れないものハ
防禦の全備 渡辺登の御免 露西亜の入津 評ニ
曰ク
登は自殺露西亜ハ入津しぬいかがの事
ニて作者ハ書しや
つけてやりたいものは
御役屋敷へ目の玉 退帆使者
下々に憎まれる者は
お台場の日雇賃やらぬ受負人 南部の隠居
金つき旅籠鎮をねきつた応接かた 不正直な吟味役人
水戸の御船手 方角屋敷のさし売
火事場の御使番 役徳をほしかる御普請役 大家の女房
酒を呑たる町役人 支度代をねたる医者の供
用人として事をなつけゐる村役人 席書をさせたかる手習師匠