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翻刻
京都 古めかしく候得共
大火 大功記十段目祓文句
【上段】
しあん かり家
なけ首(く) 建る人
はや本
国引取給へ 奉公人衆
あらわれ 長
出たる 浪人衆
聞ゆる物音(ものおと) 御固(おかため)の
心得たりと 人〻
末世(まつせ)の記録(きろく)ニ 焼絵(やけゑ)つ
のこしてたへ
行方(ゆきかた)しれす 品(しな)もの焼(やけ)
なりにけり あと
女童(おんなわらんへ)のし 町(まち)〻の
る事(こと)にあらす うわさ
浜(はま)手の方に ふしみ
陣所(しんしよ)をかまへ 御かため
操(みさを)のかゝみ 祇園(きおん)の
くもりなき 御旅所(おたひしよ)
是今世(これこんしよ)の
いとまこひ 家を出る時(とき)
ぬきあしさし
足うかゞいよる 蛤御門(はまくりこもん)
たかひの身(み)の 焼残(やけのこり)りの人〻
しやわせ
あたりまば 御かため
ゆき出立(いてたち)は 交代(こうたい)の人
【下段】
左様(さよう)なれは 同居(どうきよ)する
御遠慮(ごゑんりよう)なしに 人〻
詞(ことば)はゆるかぬ 御築内(おついぢうち)
大はん石(しやく) 《箱:セつたい》
百万石にも いろ〳〵
まさるそよ 施行(せきよう)出ス人
おかむわい 見舞(みまい)に
のと手を合(あわ)セ 来(く)る人に
心残(こゝろのこり)りの無(な)イ 焼残(やけのこり)うり払(はら)
ように 田舎(いなか)へ行(ゆく)人
残念至極(ざんねんしごく)と 祇園(ぎおん)山の
ばかりにて 角力(すもう)
四条
他家縁付(たけへゑんつき) 両側(りやうかは)の
して下され しはい
追〻都(おい〳〵みやこ)え 諸国(しよこく)ゟ
はせのほる のほる
材木(ざいもく)
一心変(いつしんへん)せぬ 烏丸下立売
ゆうきの眼色(がんしよく) 天満宮の
こま犬
とこう云(いふ)内 道具(どうく)かた付
時(じ)こくがのひる る 人
われ又孫呉(またそんご)の 手|細工(ざいく)に
ひじゆつを尽(つく)し 小屋|建(たて)る人
御恩(ごおん)は海山(うみやま) 御救米(おすくいまい)
かへかたし 《箱:御手?品》
印(しるし)は目前(もくぜん) 西山(にしやま)の
これを見よ かゝり火
目出(めて)たい 家内(かない)に
〳〵 けかの無イの