翻刻
【右丁】
俳諧各知折上巻春之部
菫立 今たちや麦とも〳〵の知恵ほとり 栗堂
虎杖 野は若き時也梅もさいたつま 梅郊
かつら草 梳るまねひめてたしかつら艸 春郊
川苣 かはちさや岸の歯切も春の水 梅寿
布袋艸 葉ハ肥て花は福やか布袋草 亀文
萕花 春毎の晴るや花と萕哉 亀齢
水葱 春めくやこなき□なる手の雫 文雀
石楠花 しやくなきや花ハ女の手にふれす 冠車
桜桃花 愛敬は花の姉ともゆすら梅 呉朝
【左丁】
木瓜 目しるしの川木瓜咲に鳬村酒屋 米翁
小手毬 小てまりや一房ツゝのはつれ雪 国字
馬酔木 船頭ハ名もしら河やいかり草 深長
辛夷 一枝ハ神馬にかさせ四手ニふし 素麿
沈丁花 植こみに花のとめ木や沈丁花 素芹
接骨木 にはとこの芽そうら若し女郎蟻 吐鳳
小米花 一つかみ咲ニふれたり小米花 瓢牛
長春花 長春花名にもさかりの久しさを 五聲
木蓮花 院内に紫衣もあるよし木蓮花 沾涼