翻刻
【右丁】
一種
ひれのり
松前の
産
【右下】
一種
ひれのり
同上
【左丁】
鹿角菜(ろくかくさい) つのまた《割書:大和|本草》 角俟菜(つのまた)《割書:本朝|式》
青角菜(せいかくさい)《割書:東医|宝鏡》
大和本草に其形 鹿角(ろくかく)に似(に)て小なり海中(かいちう)岩間(かんかん)に生す乾し
収(おさ)め用る時水に浸(ひた)し酢(す)に和(くわ)し食ふといへり本朝食鑑に其
状鹿角の状に似て蒼灰色乾かす時は則ち黒色鹿尾菜
の如し味ひ亦 稍(やゝ)似て佳ならすといへり田村氏つのまた肥
後薩藦大隅の海中に甚(はなは)た多(おほ)し長(なか)きものは七八寸短
きものは三四寸生なる時(とき)は黄白色乾きたる者は紫褐色
なり小枝を分ちて鹿の角の形の如し相州鎌倉の海中
にもあり煮て糊となす小ふのりと同しこと也古人とさか
のりを以て鹿角菜に充(み)つ蘭山はふのりを以(もつ)てこれに
充つ二説皆 非(ひ)也といへり
【十四行下から二字目「俟」は「俣(㑨)」ヵ】