翻刻
【右丁】
竹筍(ちくしゆん) たかんな《割書:和名|抄》 からたま たけのこ たんご《割書:上総|安房》
ヨンコバムプース《割書:荷蘭蛮|語箋》 刮腸箘(かつちやうへい)《割書:発|明》 毛頭(もうとう)《割書:名物|方言》
草華(さうけ)《割書:本草和名引|養生要集》 玳瑁簪(たいしやうきん)《割書:事物|紺事》【「事物紺珠」ヵ】 《振り仮名:錦■児|きんほうし》【■はネ+朋・䙀ヵ棚ヵ】《割書:同|上》
錦株子(きんしゆし)《割書:書言|故事》 吉羅々(きつらゝ)《割書:梵|語》
諸竹(しよちく)の筍(たけのこ)の総名也 集解(しつかい)に説処(とくところ)の筍(しゆん)種々(しゆ〳〵)これあれとも和(わ)
産(さん)なく又 食用(しよくよう)にならさる者あり略(りやく)して載(のす)す【「す」重複ヵ】竹(たけ)の部(ふ)に至(いた)つて
詳(つまひら)かに出(いた)す今(いま)食用(しよくよう)に用(もち)ゆる物(もの)を図(つ)す
【左丁】
苦竹筍(くちくしゆん)
まだけに生する筍(しゆん)也
淡竹(たんちく)《割書:はち|く》より遅(おそ)く生(せう)す皮(かは)
黄紫色にして黒斑(こくはん)あり
味(あし[は脱ヵ])ひ苦(にか)し
一種相州 金子村(かねこむら)に周(めく)り一尺七八寸 長(なか)さ拾間余(しつけんよ)の竹あり此に生する筍(たけのこ)苦(にか)
し集解(しつかい)に蘇頌(そせう)説(せつ)に一種(いつしゆ)殊苦(ことににかく)《振り仮名:不_レ可_レ食|くろうへからす》といふもの是(これ)なり
【二十行十二字目「苦」のルビ「か」は「は」にも見える。「に」も「か」等に見える。】