翻刻
以何等申わけも無之音信不通ニいたし居候
八百や忠兵衛江四五年已前袴織を賴候分
一反有之候所是迄残賃は宜敷と申請取不
申居候分を當七月書出ニ致し遣候而受取
候恩を志らぬもの也
六月廿九日万助事松兵衛を相糺候所私は何
事も存不申候との挨拶如何ニも勢ひ居候ニ
付追々ニとき續候所恐入候趣三人ニ而引籠
居候と申候へとも古内屋ゟ参り居候増吉と
申もの宿より常わ津本ヲ持参いたし蔵ニ而
夫をかたり居夫より嘉七忠助両人追々はり
込常わ津本十冊春画本二冊買入所持いたし
居候所忠助宿へ参り候節私へ賴候右之本
を宿へとゝけくれ候様賴有之候ニ付傍輩之
事故下町へ序有之候節忠助所へ持参いたし
相渡候尤右之本之内關の戸本上下其外ニ壹
冊中くらゟ持出候此方之本もとち込有之候
間其儘持参いたし相返候と申候よし