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コレクション: コレクション5

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 1195 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 1195 - ページ 44

ページ: 44

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  老(らう)‾莱(らい)子(し) 戯(き)‾綵(さい)娯(たのしましむ)_レ親(しんを) 老(らう)‾莱(らい)‾子(し)は。周(しう)の代(よ)。楚(その)国(くに)の人(ひと)なり。少(わか)き時(とき)より。孝(かう)‾行(〳〵)を尽(つく)して。 父(ちゝ)_母(はゝ)をやしなひ。甘(かん)‾脆(ぜい)とて。味(あちは)ひうまくて。老(おい)て歯(は)なきにも。こゝ ろよく食(しよく)せらるゝものをえらみ供(そな)へたり。其(その)_身(み)已(すで)に七‾十も至(いた)れども。父(ちゝ) 母(はゝ)猶(なほ)存(ぞん)‾命(めい)なりしかば。我(わが)老(らう)‾衰(すゐ)を父(ちゝ)母(はゝ)の前(まへ)にて。あらはしては。御(おん) 身(み)の老(おい)をかへり見て。はかなう思(おも)ひ給(たま)はん事(こと)をおそれて。つねに 彩(いろどり)たる小‾児の衣(き)る物を着(き)て。をさな遊(あそ)ぴの戯(たはふ)れを。親(おや)の前(まへ) にて。ふるまひ。口(くち)に老(おい)たる物_語(がた)りをせずして。娯(たの)しましめけ り。或(ある)_時(とき)食(しよく)をすゝむるとて。わざと跌(つまづ)きたふれて。小(せう)‾児(に)の啼(なく)真(ま) 似(ね)をなすなど。とかくして父_母の心(こゝろ)をなぐさめける。その志(こゝろざし)の 篤(あつ)きをおもふべし。後(のち)楚(そ)_国(こく)乱(みだ)れければ。蒙(もう)‾山(さん)の南に耕(かう)‾作(さく)し。 老(らう)莱(らい)‾子(し)といふ書(しよ)を著(あらは)して。志(こゝろさし)を述(の)べ。其(その)終(おは)る所をしらず