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コレクション: コレクション5

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 1195 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 1195 - ページ 48

ページ: 48

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   王(わう)‐裒(はう)  聞(きいて)_レ雷(らいを)【靁】泣(なく)_レ墓(はかに) 晋(しん)の王(わう)‾裒(はう)字(あざな)は偉(ゐ)‾元(けん)。少(わか)き時(とき)より心(こゝろ)に操(みさほ)を立(たて)。博(はく)‾学(がく)多(た)‾能(のう)なる 人(ひと)なり。父(ちゝ)王(わう)‾儀(ぎ)罪(つみ)なくして。文(ぶん)‾帝(てい)に害(がい)せられしより。終身(しうしん)に西(にし)に 向(むかつ)て座(さ)せず。《割書:文帝(ぶんてい)西(にし)に都(みやこ)|するを以て也》其(その)_朝(てう)に臣(しん)たらざる事(こと)を示(しめ)し。父(ちゝ)_母(はゝ)の墓(はか) の側(かたはら)に小廬(せうろ)【庐】を造(つく)り。朝(てう)‾夕(せき)墓(はかの)_前(まへ)に至(いたり)て拝(はい)し跪(ひさまづ)き。信(しるし)に植(うゑ)た る栢樹(はくじゆ)を攀(よぢ)て。父(ちゝ)の罪(つみ)なくして死(し)せるを泣(なき)_悲(かな)しむ。涕(おつる)涙(なみだ)に て栢(はく)‾樹(じゆ)終(つひ)に枯(かれ)けり。又(また)母(はゝ)存(そん)‾生(じやう)の時(とき)。甚(はなは)だ雷(かみなり)を畏(おそ)れける故(ゆゑ)。没(ぼつ) しても雷(かみなり)の鳴(な)る時(とき)は。昼(ちう)‾夜(や)をいはず。輙(すなはち)墓(はかの)‾前(まへ)に至(いた)りて。裒(はう)こゝ にあり。裒(はう)こゝにありと云(いひ)て。生(いけ)るに事(つかふ)るがごとくせり。其(その)_身(み)隠(いん)‾居(きよ) して。経(けい)‾術(じゆつ)を生(せい)‾徒(と)に授(さづく)るに。詩(し)‾経(きやう)蓼(りく)‾莪(がの)篇(へん)の。哀(あい)‾々(〳〵)たる父(ふ)‾母(ぼ)。生(うんて)_レ我(われを) 劬(く)‾労(らうす)。といふに至(いたつ)て。三(くり)‾復(かへ)して涙(なみだ)を流(なが)されける故(ゆゑ)。門(もん)‾人(じん)皆(みな)此(この)_篇(へん)を 除(のぞ)きけるとなん。素(もとよ)り富(ふう)‾貴(き)を願(ねが)はず。躬(みつから)耕(たがへ)して。其(その)_操(みさほ)を守(まもり)けり