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コレクション: コレクション5

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 1195 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 1195 - ページ 52

ページ: 52

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   孟(まう)‾宗(そう)  泣(ないて)_レ竹(たけに)生(しやうず)_レ笋(たかんなを) 呉(ご)の孟(まう)‾仁(じん)《割書:本(もと)の名(な)は|宗(そう)といふ》字(あさな)は恭(きよう)‾武(ぶ)。江(こう)‾夏(か)の人(ひと)なり。少(わかう)して学(がく)をつとめ。 孫(そん)‾皓(かう)につかへて司(し)‾空(こう)となれり。呉(ご)滅(ほろび)て晋(しん)に降(くだ)り。監(かん)‾池(ち)司(し)‾馬(ば) とて。池(いけ)奉(ふ)‾行(きやう)となるにより。手(て)づから網(あみ)して魚(うを)を捕(とり)。鮓(すし)に調(とゝの) へ。母(はゝ)におくりけるに。母(はゝ)うけず。推(おし)_還(かへ)していはく。其(その)奉(ぶ)‾行(ぎやう)し守(まも) る所(ところ)の魚(うを)を捕(とり)。我(われ)におくれる事(こと)。他(た)‾人(にん)は官(こうぎ)の魚(うを)を盗取(ぬすみとり)たりなど。 疑(うたがひ)を生(しやう)ずべし。已後(いご)其(その)_職(しよく)に居(ゐ)る間(あひだ)は。かゝるものをおくるべか らずといましめたり。賢(けん)‾母(ぼ)といふべし。此(この)母(はゝ)。笋(たかんな)を食(しよく)する事(こと)を 好(この)みけるが。冬(ふゆ)の比(ころ)病(やまひ)に臥(ふし)。熱(ねつ)におかされて。すゞろに是(これ)を望(のぞみ)_聞(きこ)ゆ るにぞ。孟(まう)‾宗(そう)孝(かう)‾心(しん)深(ふか)き人(ひと)故(ゆへ)。遠(とほ)く竹(ちく)‾林(りん)を求(もとめ)_入(いり)。雪(ゆき)に立(たち)。天(てん)に祈(いのり)て。 泣(なき)くどきしかば。忽(たちまち)笋(たかんな)雪(ゆき)をつらぬいて生(しやう)じけり。喜(よろこ)ひ堀(ほり)_得(え)て。 調(てう)しすゝめければ。さしもの老(らう)‾病(ひやう)も即(やがて)愈(いえ)けりとなん