翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻199-200 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻199-200 - ページ 25

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一中国筋海上ニて大船小船数艘破船いたし船人往来之旅  人類数多溺死いたし候由船中ニて被及聞候由 一所々湊ニて潰家及見殊ニ播州明石領分之湊にてニて芝居  小屋倒居候を及見被申候由  右之通承り申候尤御国元より乗船候儀ニて陸路之儀ハ慥ニ  存不被申候由被申聞候筑州様御飛脚ニ承候処長門下の  関湊ニて大船四十艘余も破船いたし人数百人程溺死  いたし候由小倉之儀及御聞有之候へ共委しくハ御咄無御座候  豊後杵築御領分七月風雨前は米一升五十弐文位之所  次第ニ相場上り御出立前にハ八拾文位ニ相成候由被申候  右之通承合申候ニ付此段奉申上候已上    文政十戊子年八月廿七日      問屋     中国路風損 以下△印迄大塚與六郎より見せ候書付也 一小倉様御国八月九日夕ゟ辰巳之風強く子刻前東風ニ吹  替り爆風次第ニ烈敷寅刻ゟ南風と相成厳敷事空  中ニ火の玉飛めくり御城高塀堀へ向ケ吹落候御高櫓  馬かへしニ成其外土蔵大損し瓦等吹上御城内松杦之類  倒木多く漸無事成ハ枝悉く折誠ニ杭を立るかことく  大破損場所多く御家中方数百軒程微塵ニ空へ吹天む  ら〳〵と飛めくる方半時斗卯刻ニ至り漸吹鎮り凡一時斗之  処歩行も難成子供老年之者即死多し町家板屋藁屋之  類は吹取餘は無別条湊ニもやい候大舟小舟悉く陸へ吹