← 前のページ
ページ 1 / 1
次のページ →
翻刻
百人一首絵抄 廾四
此心はたむけ山へ御幸のとき
ぐぶにてよみ給ひし歌也此たび
は御ともの事なればぬさもとりあへ
ぬゆゑありあふもみぢのにしきを
とりあへずそのまゝにたむけける
となりぬさとは神にさゝぐるへい
はく也神のまに〳〵とは神の心に
まかせ奉るといふ事也これ此神の
好みたまふものなればといふ
こゝろにてかくいえり
菅家(かんけ)
このたびは
幣(ぬさ)も
とりあへず
手向山(たむけやま)
紅葉(もみぢ)の
にしき
神(かみ)のまに〳〵