翻刻
拾月廿三日去ル三日御代官飯塚伊兵衛村方え廻状之
趣
藁餅仕様
一生藁を半日も水ニ付置あくを出シ能々砂を
洗落穂を去根元の方ゟ細ニきさみ夫をむし候而
干いり候上臼ニ而挽細末にして右藁の粉壱升
え米の粉弐合程入水ニ而こね合済の様にして
蒸候而塩か味噌を附候而食事によし右米の
粉の代り葛蕨の粉又は小麦の粉交候而よし
但餅にして蒸候而臼ニ而舂候得ハ弥以宜し
右は米穀高直ニ付扶食足合ニ相成候間拵食
可申候旨右仕法書并藁餅之粉為減製候分
御勘定所ゟ相渡候処至て宜候間仕様之通村々
早速拵食事ニ可致候此廻状早々順達留村ゟ
可相返ものなり
飯伊兵
役所
十月三日
十一月朔日 御奏者番 田沼山城守 若年寄 被仰付