やさしい変体仮名の読み物

コレクション: むかしばなし

花咲爺誉魁 2巻 - 翻刻

花咲爺誉魁 2巻 - ページ 8

ページ: 8

翻刻

【右丁上段】  庄兵へはかのくすの木を  かたみなりとて引きり  かへりてこれにてひきうす  をつくりけるにもとより  くすの木はいしに  なるものなれば  かたくいしうす  の■くにでき  ける庄兵へは此  うすをもて  さま〲の  ものをひくに  そのひい  たるこの   うちに  こばん  小つぶの  まじりて  いつかなれは  さても◇ 【右丁下段】  ◇ふしぎなる事なりとれもかの  白いぬのわれにふくをあたふる  ものなりとよろこひけるに     つえてもたゞふひんいやまし   ける事おりからとなりの  よく八きたり此ありさま  をみてさても  き  みやう  の  事なり  こゝろみに  われにも  すこし  かしたまへと  そのうす  をかりて  かえりぬ