翻刻
【右丁上段】
庄兵へはかのくすの木を
かたみなりとて引きり
かへりてこれにてひきうす
をつくりけるにもとより
くすの木はいしに
なるものなれば
かたくいしうす
の■くにでき
ける庄兵へは此
うすをもて
さま〲の
ものをひくに
そのひい
たるこの
うちに
こばん
小つぶの
まじりて
いつかなれは
さても◇
【右丁下段】
◇ふしぎなる事なりとれもかの
白いぬのわれにふくをあたふる
ものなりとよろこひけるに
つえてもたゞふひんいやまし
ける事おりからとなりの
よく八きたり此ありさま
をみてさても
き
みやう
の
事なり
こゝろみに
われにも
すこし
かしたまへと
そのうす
をかりて
かえりぬ