翻刻
【絵 前 六】
大宮院も間道より御幸ありなに
事も二たひあらたまる椿のかけ
いはひ事もかくやと刻限に花つみ
とて道俗男女てにはなをちらし
ひちにあしかをかけくちに弥陀仏
の名をとなへていくらといふこと
をしらすむれつゝきてまことに
なりたかくのゝしりゆく内證の御
ちかひもたのもしくこそ空也上人
無極道心をあらはされんとて
わたりそめられたりけるそ これか
はしめに申つたへたる看督長
ねりつゝきたり大理のつかはれ人
はわしの羽のやを二さしたり
廷尉佐のはしろき羽を四さす其
外のはたゝしろき羽を二つゝさし