翻刻
【右丁】
【印「■■■■」】
晩 ̄ニ次 ̄ル_二楽郷県 ̄ニ_一
陳子昂
故郷杳 ̄トシテ無 ̄シ_レ際 ̄リ日暮且 ̄ツ
孤征 ̄ス川原迷 ̄ヒ_二旧国 ̄ニ_一
道路入 ̄ル_二辺城 ̄ニ_一野戍
【左丁】
荒煙断 ̄ヘ深山古木平 ̄ナリ
如何 ̄ソ此 ̄ノ時 ̄ノ恨噭々 ̄トシテ
夜猿鳴 ̄ク 《割書:滕成|》【印 烏山】【印 滕忠成印】
《割書:○こきやういやうとしてかぎりなし。じつぼかつこせいす。せんげんきうこくにまよひ。どうろへんじやう| にいる。やじゆくわうゑんたへ。しんざんこぼくへいなり。いかんぞこのときのうらみ。きやう〳〵として| やゑんなく》
《割書: こきやうをふりかへりみればはるかにかぎりもない事じやひとりたびの事ゆへほつ〳〵と日くれ| までも宿へつくまではゆかねばならぬものうい事じやまへかた此所へきた時とは何もかもちがふた| とおもへば別て心ほそひみちのかたはらにやまじろなどの有所をみればこれは少しむかしにかはらぬ| やうに思はるゝどこもかしこもあれはてゝ人かげもないだん〳〵山おくをみれば古木の枝などがた| たいらに揃てみゆる只さへかなしひにかまひすしくさるなどの鳴を聞てはたへられぬ》