翻刻
【右丁】
張説
涼風吹_二夜雨 ̄ヲ_一蕭瑟 ̄トシテ
動 ̄ス_二寒林 ̄ヲ_一正 ̄ニ有 ̄リ_二高堂 ̄ノ
宴_一能忘 ̄ンヤ_二遅暮 ̄ノ心 ̄ヲ_一
軍中宜 ̄ク【左送り仮名:シ】_二剣舞 ̄ス_一塞
【左丁】
上重 ̄ス_二笳音 ̄ヲ_一不 ̄ンバ_レ作 ̄ラ【二点脱ヵ】辺
城 ̄ノ将 ̄ト_一誰 ̄レカ知 ̄ン_二恩遇 ̄ノ深 ̄キコトヲ【一点脱ヵ】
山弦?山【印】■【州ヵ】
《割書:○りやうふうやうをふき。せうしつとしてかんりんをうごかす。まさにかうたうのゑんあり。よくちぼのこゝ| ろをわすれんや。ぐんちうよろしくけんぶすべし。さいしやうかいんをおもんず。へんじやうのしやうと| ならずんば。たれかおんくうのふかきことをしらん》
《割書: 秋の事ゆへ涼風が雨をふき風のをとがものさびしく聞へる高どうに酒ゑんをもよほしなぐ| さめてくれらるゝがことしもはやすへになつたとおもひ出してわすれかねるちぼは月日のくれ| ゆく事なれとも年の寄までこゝろざしをとげぬといふ意てあるぐん中の事なれはつねに| つるぎの舞なとをする吹ものといへば胡人が重にする笳をふくがみやこにない事ゆへちそう| にすれどかへつてかなしうなる此やうに辺塞に来てもてはやさるゝも天子の御おんのふかいゆへ| じやへんさいの大しやうに成てみねはしれぬ》