翻刻
【右丁】
秋思 李白
燕支黄葉落 ̄ラン妾
望 ̄テ自登 ̄ル_レ台 ̄ニ海上碧雲
断 ̄ヘ単于秋色来 ̄ル
胡兵沙塞 ̄ニ合 ̄シ漢使玉
【左丁】
関 ̄ヨリ回 ̄ル征客無 ̄シ_二帰 ̄ル
日_一空 ̄ク悲 ̄ム蕙草 ̄ノ摧 ̄ルコトヲ
茂松堂書
《割書:○ゑんしかうゑうおつらん。せうのぞんてみづからたいにのぼる。かいしやうへきうんたへ。せんうしう| しよくきたる。こへいしやさいにがつし。かんしぎよくくわんよりかへる。せいかくかへるひなし。むなし| くかなしむけいさうのくだくることを》
《割書: 秋のことゆへ我おつとの居るゑんし山あたりも木の葉もこうやうしてちつたであらふと思ふ| に付てみづから台にのぼりて我おつとの居る方はあそこかとうみの上を見れども一向なにの| わかちもなくくもがかゝつて秋の色のものさびしひ気がみへてたゞ遠ひのみであるきけば胡人| どもがさわいていくさ真さい中でこの比みやこからいたおつかいが玉関から先へとをりかねてかへ| つたと云が我おつとは征客なればかへるといふ事もなしわるくしたらおつとのかへらぬうち| に顔色もおとろへやうかなげかわしひ事じや》