翻刻
書家之流儀其他之事も又同し故に広く高名之
著書勝れて能書の外偶詠草色紙短冊掛
物屏風額抔あるも再煤出して修復する
なく又詩集歌集連俳の句集并夫々
之文章碑銘讃等珍重して編輯之
書類有しも往々襖之下た張或は燭心等に
裁崩し終に名をも絶るも有なんは実に遺
憾之至と思ふ心よりして聞伝へし名を類
集し尚分り難きは種々尽力穿鑿し
温故帳に綴りて永世不朽遺さんとす冀は
今後之諸大家年毎に連々書継時世之景
況を幾千万歳之末迄も知らしめん事を
就而は右銘々之真蹟且由縁之珍書物品等
不残会合し広く持出し古来北ノ庄と称せし
比ゟ福井沿革之図数枚并温故帳と俱に
展覧致度依而何成共所蔵之御方々右趣意
柄篤と御了解之上雛形之如く附図御認
被下度又何々之書は何方に所持有之と御記し
被下候様奉願候