翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻46-48 - 翻刻

本草図譜. 巻46-48 - ページ 52

ページ: 52

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【右丁】 蘹香(くわいかう) くれのをも《割書:和名|鈔》 ういきよう《割書:蘹香の|唐音也》    フーニクルム《割書:羅|甸》 アネース《割書:和|蘭》 又 物印忙(うへいんまん)に載(のす)る所の名は    アニーシュム《割書:羅|甸》 ヘンケル《割書:和|蘭》 懐芸(くわいうん)《割書:本草和名|引兼名苑》    香芸(かううん)《割書:同|上》 草懐香(さうくわいかう)《割書:本経|逢原》  豆州 白浜村(しらはまむら)に野生(やせい)あり春月(はる)宿根(ふるね)より生(せう)す葉(は)は胡荽(こすい)の老葉(ろうやう)又 茵蔯蒿(いんちんかう)  の梢(こすへ)の葉に似て長(なか)く糸髪(しはつ)の如(こと)く粉緑色 蕉気(せうき)あり秋月 高(たか)さ四五尺  枝幹(しかん)節(ふし)ありて竹(たけ)の如(こと)く中(なか)空(うつろ)なり枝(ゑた)の梢(こすへ)ことに傘状(さんしやう)をなして小黄花を  攢生(さんせい)し柴胡(さいこ)の花(はな)に似(に)て実(み)は米粒(こめつふ)の如(こと)く竪(たて)に条理(すし)あり是 時珍(しちん)の  説(せつ)に宿根(ふるねより)深冬(しんとうに)《振り仮名:生_レ苗|なへをせうす》《振り仮名:作_レ叢|さうをなす》肥茎(ひけい)糸葉(しやう)五六月《振り仮名:開_レ花|はなをひらく》《振り仮名:如_二蛇牀花_一|しやしやうくはのことくにして》  而 色(いろ)黄(き)《振り仮名:結_レ子|みをむすふ》大(おほきさ)《振り仮名:如_二麦粒_一|はくりうのことく》軽而(かるくして)《振り仮名:有_二細稜_一|さいれうあり》俗(そく)呼(よんて)《振り仮名:為_二大茴香_一|たいういけうとなす》といへり 【左丁】  今(いま)惟(たゝ)《振り仮名:以_二寧夏出者_一|ねいかよりいつるものをもつて》《振り仮名:為_二弟一_一|たいいちとなし》其他(そのた)処小者(しよせうなるもの)謂之小茴香(これをせうういけうといふ)【注】 一種 いのんど  小茴香(せうういきよう)は宿根(ふるね)より生(せう)すいのんど八月種を下(くた)す年(とし)を経(へ)夏(なつ)に至(いた)り  苗根(なへね)枯(か)るゝを以(もつ)て分(わか)つ但(たゝ)高(たか)さ二三尺に過(すき)す葉(は)も花実(はなみ)も蘹香(くわいかう)に異(こと)  ならす臭気(しうき)ありて子(み)も茴香(ういきやう)に似(に)て短(みしか)く薄(うす)し時珍(しちん)其他(そのた)処小者(しよせうなるもの)  《振り仮名:謂_二之小茴香_一|これをせうういけうといふ》といふ物(もの)是(これ)なるへし 【注 「謂之小茴香」は「謂_二之小茴香_一」ヵ。同じ文が二十二行一字目~に有。国立公文書館デジタルアーカイブも訓点無(『本草図譜巻之47・48』 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676185 コマ23)。また、ルビの下から三字目「と」は別の字の上から書いている。】 【十一行十字目「叢」は別の字の上から書いている】 【十一行下から四字目~「如_二蛇牀花_一」は国立公文書館デジタルアーカイブ(注と同)では「如_二蛇状_一花」。なお、「蛇牀子」はヤブジラミの実のこと(確認資料:『日本国語大辞典 精選版』(小学館))。】 【十五行九字目~「弟一」は国立公文書館デジタルアーカイブ(注と同)では「第一」】