翻刻
【右丁】
いのんど
【左丁】
一種
時珍(しちん)《振り仮名:自_二畨舶_一|はんはくより》来者(きたるもの)実(み)大(おほいさ)《振り仮名:如_レ柏|はくのことく》実(み)裂(さけて)《振り仮名:成_二 八弁_一|はちへんをなす》一弁(いちへん)一核(いつかい)大(おほいさ)《振り仮名:如_レ豆|とうのことく》黄褐(わうくわつ)
色(しよく)《振り仮名:有_レ仁|にんあり》味(あしはひ)更(さらに)甜(あまし)俗(そくに)《振り仮名:呼_二舶茴香_一|はくういきやうとよふ》又(また)《振り仮名:曰_二 八角茴香_一|はつかくういきようといふ》といふものは本邦(ほんほう)にも
畨舶来(はんはくらい)の実(み)あり形状(かたち)莽草(もうさう)《割書:しき|み》の実(み)に異(こと)ならす然(しか)れとも香気(かうき)ありて食(しよく)
用に供(けう)せす又 物印忙(うへいんまん)に栽(のす)【載ヵ】る所(ところ)のアニシュム。ステルラチュムといふ物(もの)舶茴(はくうい)
香(けう)なり草本(くさたち)にして一茎(いつけい)五葉うませりに似(に)て円(まる)く浅(あさ)き鋸歯(かゝり)あり外(ほか)本草(ほんさう)
の書(しよ)並(ならひ)に医書(いしよ)等(とう)には八角茴香(はつかくういけう)を以(もつ)て大茴香(たいういきやう)とし時珍(しちん)説処(とくとこ)ろの
大茴香(たいういきやう)を小茴香(せうういけう)とす恐(おそら)くは非(ひ)なり形状(かたち)同(おなし)からす但(たゝ)効(こう)同し小茴香(せうういけう)
は次(つき)の条(しやう)の蒔蘿(しら)なり本草匯(ほんさうくはい)に形(かたち)《振り仮名:如_レ柏|はくのことく》実(み)裂(さけて)《振り仮名:成_二 八弁_一者|はちへんをなすもの》《振り仮名:為_二大茴_一|たいういけうと》【一点衍】
《振り仮名:香_一|なす》性(せい)熱(ねつするゆへ)《振り仮名:損_レ目|めをそんす》《振り仮名:不_レ可_レ入_二食料_一|しよくれうにいるへからす》といへり
【七行四字目~、九行一字目~「畨舶」は「番舶」ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブも「畨舶」(『本草図譜巻之47・48』 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676185 コマ25)。】
【十行十九字目「ム」の後の「。」は「、」の上から書いている】