翻刻
【右丁】
羅勒(らろく)
めはゞき めぼうき
蘭香菜(らんかうさい)《割書:本草|彙言》
蘿艻(らろく)《割書:正通|字》
野生(やせい)なし春月(はる)実(み)を下(くた)す葉(は)は薄荷(はくか)に似(に)て小く尖(とか)りあり方茎(はうけい)対生(たいせい)し微(すこ)し
【左丁】
毛(け)あり夏月 穂(ほ)をなして一節(ひとふし)に数花(すくは)を開(ひら)き層(さう)をなす花(はな)の形 除州(ちよしう)夏枯(かこ)
草《割書:うつほ|くさ》に似(に)て粉紫色(ふんししよく)なり房中(ほうちう)に実(み)を結(むす)ふ其仁(そのにん)車前(しやせん)子に似て黒色
これを眼中(かんちう)に入(いる)れは暫(しはら)くあつて実(み)に白(はく)膜をかふむりて自(おのつか)ら出(い)つ故(ゆへ)に
めほうきといふ
白花菜(はくくはさい) ふうてうさう《割書:江|戸》 やうかくさう《割書:勢|州》 はまうこぎ
暖国(たんこく)の海辺(かいへん)にあり初夏(しよか)実(み)より生(せう)す葉(は)は五加(こか)《割書:うこ|き》に似(に)て円(まる)く茎(くき)互生(こせい)し
高(たか)さ二三尺 枝(ゑた)を分(わか)ち梢(こすへ)に四弁の白花(はくくは)を開(ひら)く蕊(すい)長(なか)きこと一寸 余(よ)後(のち)
角(かく)を結(むす)ふ蕓薹(うんたい)《割書:な》に似(に)たり角中(かくちう)の実(み)又 菘子(すうし)《割書:なた|ね》に似(に)たり花実あれ
は苗根(なへね)枯(か)る