翻刻
【右丁】
蕓薹(うんたい) をち《割書:本草|和名》 あふらな ふゆな《割書:江|戸》 アタネ《割書:蝦|夷》
芸苔(うんたい)《割書:新修豊|県志》 芸薹芥(うんたいかい)《割書:群芳|譜》 春菜(しゆんさい)《割書:汝南|圃史》
白菜(はくさい)《割書:同|上》 蘇木佉子(そほくきよし)《割書:梵|語》 冬繁(とうはん)《割書:本草和名|引兼名苑》
㹠耳(とんし) 牛耳(きうし) 百葉(ひやくやう)《割書:共に|同上》
秋月(あき)実(み)を栽(うへ)て生(せう)す葉(は)は蕪菁(ふせい)《割書:か|ふ》に似(に)て根(ね)細(ほそ)し春月(はる)薹(たい)を生(せう)すこれを
古(いにし)へくゝだち又くきだちとも云 菜(さい)となす梢(こすへ)に四弁の黄花(わうくは)を開(ひら)く
芥(かい)の花に似(に)て大なり其実(そのみ)をなたねと云 油(あふら)に搾(しほ)る即ち菜子油(さいしゆ)也
又 春月(はる)実(み)を下(くた)し二葉生する形 蛤蜊(はまくり)の開(ひらき)たるか如(こと)し故(ゆへ)に貝割菜(かいわりな)
といふ又生して高(たか)さ二三寸 鶯(うくいす)の飛(と)ひ鳴(な)く頃(ころ)に食(しよく)す故(ゆへ)にうくひす
菜(な)と云 汝南圃史(ちよなんほし)の菘菜(すうさい)典籍便覧(てんせきへんらん)の春菘(しゆんすう)なり
【左丁 文字無】
【五行二字目「耳」、十二行七字目「史」のルビ「し」の右上に点が有り「じ」に見える】