翻刻
【右丁 文字無】
【左丁】
本草図譜巻之四十八
東都 岩崎常正 著
菜部《割書:柔滑類》
菠薐(はれう) はうれんさう《割書:大和本草にはうれんは|菠薐の唐音也といへり》 歯根菜(しこんさい)《割書:物理|小識》
雨花菜(うくはさい)《割書:汝南|圃史》 鸚鵡菜(あふむさい)《割書:広群|芳譜》
大和本草(やまとほんさう)に喜話録(きわろく)を引(ひい)て此菜(このさい)《振り仮名:来_レ自_二西域波稜_一|せいいきはれうよりきたる》誤(あやまつて)《振り仮名:呼_二菠薐_一|はれうとよふ》といへり秋種を下て
生(せう)す嫩葉(わかは)蒲公英(ほこうゑい)《割書:たん|ほ》に似(に)て長(なか)く梢(こすへ)の葉(は)は三稜ありて蕎麦(きやうはく)《割書:そ|は》の葉(は)に似(に)て長(なか)し
根(ね)赤色 高(たか)さ二尺 許(はかり)の薹(たい)を起(おこ)す茎(くき)につく葉(は)は三角(さんかく)なり梢(こすへ)に枝(ゑた)を分(わか)ち穂(ほ)を
なし花(はな)を開(ひら)く蕾(つほみ)は赤(あか)く満開(まんかい)すれは緑色(みとりいろ)白辺(はくへん)なり雄本(をき)雌本(めき)あり実(み)は
白色にして二分 許(はか)り両角(れうかく)あるいは三角(さんかく)にして剌(とけ)【刺ヵ】あり
【十一行十八字目「波」は「艹」の上から書いている】
【十四行下から八字目~「雄本雌本」は「雄木雌木」ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブでは「雄木雌木」(『本草図譜巻之47・48』コマ35 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676185)。】