翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻46-48 - 翻刻

本草図譜. 巻46-48 - ページ 9

ページ: 9

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【右丁】 菘(すう) とうな いんげんな しろな   つけな 箭幹菜(せんかんさい)《割書:汝南|圃史》  江戸 三河嶋(みかはしま)の産(さん)肥大(ひたい)にして上品なり秋月(あき)実(み)を栽(う)ゆ形(かたち)ふゆなに似(に)て  葉(は)立(たつ)て高さ二尺 余(よ)茎(くき)白色 葉(は)円(まろ)し稍(やゝ)粉色(ふんしよく)なり三月花あり形  ふゆなと同(おな)し冬月 醃蔵(ゑんさう)すこれ蘇頌(そせう)説(とく)ところの牛肚菘(きうとすう)なり又  山城のすいくきも此類(このるい)にて汝南圃史(ちよなんほし)の梵菜(ほんさい)なり京都(けうと)加茂(かも)の辺(へん)  にて枇杷葉(ひはやう)すいくきなといふあり 一種 ひらくきな しらくきな  近年 唐種(からたね)渡(わた)り栽(うゆ)るものなり形状(かたち)つけなに似(に)て黄緑色(わうりよくしよく)薄(うす)くして茎甚 扁(ひらた)く  はゝ五七分白色なり故(ゆへ)にひらくきしらくきの名あり醃蔵(ゑんさう)して甚上品也  時珍(しちん)の説(せつ)に一種 茎(くき)扁薄而(ひらたくうすくして)白(しろく)其葉(そのは)皆(みな)淡青白色(たんせいはくしよく)と云 是(これ)なり然(しか)れとも  一二年の間(あいた)は形(かたち)同(おなし)く夫(それ)より深緑色(しんりよくしよく)になり茎(くき)細(ほそ)く葉(は)に花叉(また)を生し東(とう)  都(と)のふゆなと同形(おなしかたち)になる恐(おそら)くは種(たね)同しくして但(たゝ)土地(とち)によりてしから  しむる所(ところ)なるへし 【左丁】 一種  青竜寺(せいれうし)な  又 善光寺(せんくはうし)な 【左丁・右下】 つけなの 一種なり 【十六行四字目「の」は別の字の上から書いている】 【十六行十字目「夫」とルビ「そ」は別の字の上から書いているように見える】