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【図内左上枠内】
温泉記
内務省衛生局分析表
左の成分は一リートル中に含有するもの也
硫酸曹達 〇、六七七五ガラム
硫酸加里 痕跡
硫酸广屈涅矢亜【マグネシア】 痕跡
硫酸加爾基【カルキ】 〇、一一二〇ガラム
格魯児【クロル】ナトリユーム 〇、三一五八ガラム
格魯児カリユーム 痕跡
重炭酸加爾基 〇、一九八〇ガラム
重炭酸广屈涅矢亜 〇、一一九〇ガラム
重炭酸亜酸化鉄 〇、〇〇七一ガラム
珪酸 〇、〇三五ガラム
此 鉱泉(ゆ)の主成分(しゆせいぶん)は硫酸曹達(りうさんそうだ)塩化(えんくわ)ナトリユームにして解凝(こりをとき)下泄(つうじをつける)能力(ちから)あるを以(もつ)て
左(さ)の諸病(しよびやう)に効(こう)あり
〇 胃弱(いのよわさ)〇 白帯下(しろこしけ)
右の病者内服効(びやうにんのみてこう)を得(う)べし
〇 経久悪性僂广質私(ひさしきあくしやうれいまちつ)〇 僂广質私(れいまちつ)
性関節病腰痛(にてふしのいたみこしのいたみ)〇 神経病(しんけいびやう)〇 鉱毒(くわうどく)より
発(はつ)せし病(やまひ)〇 皮膚病麻疹痘瘡(ひふびやうはしかはうさう)より
発する頑癬(わるきかさ)
右の病者外用して効を得へし
〇 貧血症(ちのすくなきせう)〇 子宮官能変(こつぼのびやうき)常 月経不順(つきのめぐりふじゆん)
右の病者内外共に服用して効を
得べし
【絵の左下署名】
豊原周春曙射筆
御届 下谷金杉八十三バンチ
月 はせ川升次郎
神田ハタコ丁二十二バンチ
榎本藤兵衛