翻刻
扨もばゞは二人の
むすめをもちしに
あねはやさし
き心さしにて
ことものとき
よりうたを
よみな□□【らい?】
とらわれの
時もへんを
もつてしや
わせとなり
いもとははゝの
ねがいが□かご
にのせて引つり
あるきあげくのはてには
五十ぞうとなりさかりかさ【瘡】を
わづらひいづくへゆき
かゆくへもしれねは
ふかいどへはまつたかどう
ぜんなり【深井戸へはまつたが同然なり】これといふも
おとこのよしあしにも
かまわず人が□まず
まずざらに人をかけたる
ゆへなりそれゆへあけ【ね?】はさて【?】
にへんにまかせてうたをよみ
しゆへべんさらいもとは人を
ざらにかけてたませしゆへかけざらといひはやせしをへんざら
をいひあやまりべにさらかけざらとすへのよまでもはなしのたねを のこしぬ
【いじめられている継子の姉が、歌を詠むことでお殿様に見初められ……というパターンの昔話を「紅皿欠皿」と言う。】
これまでのあくねんを
ほつきしてじひしんも
てきればねんぶつにこゝろへ
ごしやういつさんまいにらく
いんきよはまことに
けつこうな
おいれ【老入れ(老後)】なり
清長画
可笑作