翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻31-33 - 翻刻

本草図譜. 巻31-33 - ページ 26

ページ: 26

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【右丁】 千歳虆(せんさいるい) さんかくづる  勢州讃州 高松(たかまつ)三河(みかは)鳳来寺(ほうらいし)山中にあり藤蔓(つる)葡萄(ふとう)の如(こと)く嫩葉(わかは)は三尖(さんせん)あ  りて葡萄(ふとう)に似(に)て小く梢葉(こすへのは)は岐なく円(まる)くして一尖(ひとゝかり)浅鋸歯(あさきかゝり)あり形(かたち)白楊(はくやう)に似(に)て  紫色を帯(を)ふ背(うら)淡紅色(うすあかいろ)節(ふし)より鬚(ひけ)を生(せう)して物(もの)に紆(まと)ふ夏月(なつ)小花(せうくは)を開(ひら)き秋(あ)  月(き)実(み)あり形(かたち)蘡薁(ゑいいく)《割書:くろふ|とう》に似(に)て初(はしめ)紅紫色(あかむらさきいろ)熟(しゆく)すれは黒色(くろいろ)大豆(たいつ)の大さ味(あしはひ)甘(あま)し  根(ね)も長(なか)くして葡萄(ふとう)の如(こと)し蘇頌(そせう)の説(せつ)に処々(しよ〳〵)《振り仮名:有_レ之|これあり》藤生蔓(とうせいまん)延木上(もくしやうにのふ)【注】葉(は)《振り仮名:如_二葡|ふとうの》  《振り仮名:萄_一而|ことくにして》小(せう)四月《振り仮名:摘_二其茎_一|そのくきをぬきんし》汁(しる)白而(しろくして)味(あしはひ)甘(あまし)五月《振り仮名:開_レ花|はなをひらく》七月《振り仮名:結_レ実|みをみすふ》八月《振り仮名:捊_レ子|みをとる》青黒(せいこく)微(すこし)  赤(あかし)冬(ふゆ)惟(これ)凋(しほむ)と云 是(これ)なり延喜式(ゑんきしき)に千歳虆(せんさいるい)あまつらと訓(くん)す今(いま)詳(つまひらか)ならす和  州のあまかつらの類(るい)ならん 【左丁】 【版心の中央部】 千歳虆 【注 返り点脱ヵ】延_二木上_一