翻刻
【右丁】
斑珠藤(はんしゆとう) つるぐみ
野桜桃(やおふとう)《割書:なつ|くみ》の一種にて蔓生(つるたち)なり葉(は)は柯樹(かしゆ)《割書:し|い》に似(に)て小く冬(ふゆ)凋(しほ)ます枝幹(ゑたみき)長(なか)
く未(すへ)【末ヵ】蔓(つる)をなして逆枝(さかゑた)あり冬月(ふゆ)四弁(よへら)の黄白花(うすきいろのはな)を開(ひら)き夏月(なつ)実(み)を結(むす)ふ円(まる)
くして稍(やゝ)長(なか)く紅色(あかいろ)にして白斑点(しろきまたらてん)あり味(あしは)ひ酸甘(すくあま)し蔵器(さうき)の説(せつ)に《振り仮名:生_二山谷中_一|さんこくちうにせうして》不(しほ)
《振り仮名:_レ凋| ます》子(み)如珠而斑(しゆのことくにしてまたら)冬月(ふゆ)《振り仮名:採_レ之|これをとる》味甘(あしはひあまし)と云に似(に)たり
【版心の中央部】
斑珠藤