翻刻
【右丁】
羊蹄(やうてい) し しぶくさ《割書:和名|鈔》 ぎし〴〵
和大黄(わたいわう)
水湿(すいしつ)の地(ち)に多(おほ)し四時(しき)葉(は)あり形(かたち)莙薘菜(くんたつさい)《割書:たう|ちしや》に似(に)て長く又 酸摸(さんも)【模ヵ】《割書:すか|んほ》に
似(に)て緑色(みとりいろ)夏月(なつ)高(たか)さ三四尺 穂(ほ)をなす花三 弁(へら)淡緑色(うすみとりいろ)黄蕊(きいろのすい)あり実(み)は
三稜(みつかと)ありて蕎麦(きやうはく)《割書:そ|は》の如(こと)し根(ね)は大黄(たいわう)に似(に)て黄色 稍(やゝ)瘠(やせ)たり功(こう)も大(たい)
黄(わう)に似(に)て力(ちから)劣(おと)れり
【左丁】
酸模(さんも) すいば すかんぼ《割書:江|戸》 すゞめのはかま《割書:上|総》
田野堤等(てんやつゝみとう)に多(おほ)し宿根(ふるね)より生(せう)す葉(は)は羊蹄(やうてい)《割書:ぎし|〳〵》に似(に)て短(みしか)く円(まる)くして初生
紅色 夏月(なつ)茎(くき)高(たか)さ二尺 許(はかり)形(かたち)羊蹄(やうてい)《割書:ぎし|〳〵》に似(に)て紅色根も羊蹄(やうてい)《割書:きし|〳〵》に
似て黄色 味(あしは)ひ酸(す)し
一種
尾州より来る物(もの)苗(なへ)稍(やゝ)小く葉(は)蕎麦(きやうはく)《割書:そ|ば》に似(に)て花実(はなみ)尋常(つね)の物(もの)に同(おな)し
【版心の中央部】
酸模