翻刻
【右丁】
一種
尾州(ひしう)より来(きた)る物
【左丁】
麕舌(きんせつ)《割書:附|録》 ひるむしろ《割書:枕の|草紙》 ひるも《割書:江|戸》 ひりこ《割書:信|州》
ひりもの《割書:津|軽》 かわかつら《割書:羽州|米沢》 ときな《割書:蝦|夷》
眼子菜(かんしさい)《割書:救荒|本草》 天童草(てんとうさう)《割書:預薬|集》
夏月(なつ)水田中に多く生す竹葉(ちくやう)に似(に)て短(みしか)く光沢(つや)あり水面に浮(うか)ふ又 狭(せは)くして
二三分なる物あり皆(みな)茎(くき)細(ほそ)くして蔓(つる)の如(こと)く互生(こせい)し秋月(あき)穂(ほ)を生す水上に出
形(かたち)馬藻(はさう)《割書:やな|きも》に似(に)たり六月 嫩苗(わかめ)を採(と)り陰乾(かけほし)にし末(まつ)にして服(ふく)すれは食傷(しよくしやう)宿(しゆく)
酒(しゆ)を治(し)す事(こと)妙(めう)なり又 藍(あい)の苗(なへ)を加て尚良(なをよ)し功(こう)稍(やゝ)麕舌(きんせつ)に近(ちか)し
一種
流水中に生する物根 水底(みつそこ)にありて生す葉(は)甚(はなはた)細長 毛髪(け)の如(こと)く漸(やうや)く水面(すいめん)
に浮(うか)ふ葉(は)はひるもと同し
【版心の中央部】
麕舌