翻刻
【右丁】
此/木(き)/痩(やせ)たるを上と
す木ほそくみだる
ほど/能(よく)そこしろに
さく又/砂(すな)まじりの
/土(つち)に/植(うへ)たるも/可(か)也
木の/性(せう)かたくし
まるゆへ也/肥(こへ)て/枝(えた)
のたくましきは
花なべてあかく/咲(さく)
されば此木ちいさ
きほどは/皆(みな)/赤(あか)色
に咲/若木(わかき)にして
/性(せう)するどなれは也
【左丁】
又すぐれて木の/性(せう)
/痩(やせ)たるは/枝(えだ)ぶりほ
そくみだれ/宛(あたか)/針(はり)
/金(かね)のごとく/其(その)枝に
/咲(さき)たる花は白き所
たくさんにてまはり
少ばかりあかく/染(そむ) ̄ル
是をつまへにと
いふ/初心(しよしん)の人はそこ
しろとつまへにを
二/種(しゆ)と/心得(こゝろへ)共/一木(いちぼく)
なり
/或時(あるとき)しばなる人の