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奉拝(ほうはい)すと云(いふ)/或(あるひ)ハ同七代
孝霊(かうれい)天/皇(わう)五年近江
国に忽地(たちまち)一夜に湖(こ)水/涌(ゆ)
出(しゆつ)し同日(とうしつ)駿(する)河国に冨士山
出現(しゆつけん)せしとも亦(また)ハ麓(ふもと)にある八海(はつかい)ハ則(すなはち)
御山(おんやま)/涌出(ゆしゆつ)の跡(あと)なる共(とも)/云(いへ)り夫(それ)より同十二代
景行天皇(けいこうてんわう)五十二年/日本武尊(やまとたけのみこと)
東夷(とうい)/御征伐(こせいはつ)の御時(おんとき)/則(すなはち)/三神垂(さんしんすい)
跡(しやく)の御山(おんやま)なれバとて是(これ)を勧請(くはんしやう)あり
けるが此(この)御山ハ南景(なんけい)に出現(しゆつけん)
たれば北方(ほつほう)子(ね)の方(かた)より詣人(けいしん)
拝仰(はいこう)すべしと仮(かり)に華表(とりゐ)を
御建立(ここんりう)あり茲(こゝ)に始(はしめ)て神威(しんゐ)を
示(しめ)し三国(さんこく)第一(たいいち)山の額(かく)を掛(かけ)給ふ
是(これ)や蓬莱(ほうらい)の仙境(せんきやう)にて塵外(ちんくはい)の
霊場(れいしやう)祈(いの)るに利益(りやく)潔然(けつせん)として神徳(しんとく)
耿々(くはう〳〵)たれバ誰(たれ)かこの御神(おんかみ)を信(しん)ぜ
ざらんや仰(あをか)ざらんや
応需 藤村秀賀謹誌