デジタルアーカイブ福井の資料を翻刻

コレクション: 松平文庫

温古集 五巻 - 翻刻

温古集 五巻 - ページ 46

ページ: 46

翻刻

一同水つき溺死人有之家財流失之もの 数多又川北森田之近村八重巻村麻畑引 水之跡径り廿間計之池忽然と現れ衆人打 驚水練達者強壮之のもの水底を潜り見るに浅 深之程知れ難しとて遠近之もの群参不思議 之事成とて寄異の思ひをなせり右大水に而 地産之田畑は水損之所々数多なり 同月十日頃ゟ九月上旬迄長々天気続諸井 戸減水郷川用水乏敷旱魃之田面夥敷 大根胡羅蔔【人参】等之種贅して芽を不生水落 神明雨乞之祈祷境内池中のうしをひく  曰右うしと言伝ふるもの如何成古事之有にや  元の明たる木の根様之如き物鼻つる成とて人撰之上  神鬮を伺ひ身を清め水中に入て縄を繋き桟  敷を掛音頭を取郷中之もの群参うたひ囃して  是をひく 右炎暑に而幸福を得たるは交同社なり初春以 来之積り雪を旧御本城橋前馬場辺へ大造之 氷室を仕掛囲ひ置たるを請売のもの白山 氷と呼歩行福井市中は勿論在々之寄場 其余便利能所々は荷車にて積送れり故に 例年ところてん製出営業しものは心算を